もう秋も終わる。長い長い夜は辛いかしら?
異なった顔が私を通リ過ぎて行く。
それぞれの愛のかたち、、、
愛が存在したのか、しなかったのか、もう記憶に定かではない。

愛は与えようとした時に顕われるが、
形を探せば消えてしまうもの。
それを知ってはいても、幻を追い求める哀しさ、、、。

吸血鬼は寂しかろ、美しい吸血鬼は寂しかろ、、、。

心を慰めてくれるもの、淡い蝋燭の炎と
薄っすらと血に染まった紅葉。

そうだ、もしかしたら
私は一人が好きなのかも知れない。

相手のいない愛は壊れないだろうから。

、、、でも自分を騙すのはよそう。やはり私は温もりが欲しい!
こぶしを握り締め
幻の愛を掴む


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